お仕事紹介

立体造型

テーマパークや博物館などにお出掛けになられた時にキャラクターや展示物など、”いったい誰がどうやって作っているのだろう?”とお考えになったことはありませんか?一見すると本物と見間違える様な岩や木材が、実際に手で触れてみるとプラスチックなどで出来ていたり、昔に使われていたかの様に古く着色されていたり傷がついていたり。もちろん本物の材料が使われている場合もありますが、殆どの場合FRPやモルタル等で作られていて、テーマに沿った着色が施され、 本物と見間違える様に仕上げられています。同様にテーマパークのキャラクター達や小物も同じようにFRPで作られています。
※FRPについては後ほどご説明します。アントではその様な一般的に販売や生産されていない特殊な展示物を造らせて頂いております。この様にゼロから形を造っていく仕事を、立体造型といいます。

原型製作の心得

造型物を製作する場合には、先ず始めに原型を製作します。

原型はその形状や大きさによって様々な素材が用いられますが、アントでは主に粘土や発泡材などを用いて原型を製作しております。
粘土や発泡材を用いる理由は、形状の変更に素早く対応する為です。
例えばもっと硬い素材を用いた場合には、ほんの少しの変更でも大掛かりな作業になってしまい時間とお金を要する事になりますが、 これが粘土や発泡材の場合ですとその場で盛ったり削ったりする事で形状の確認を容易にとることができます。

これは図面上では表現しきれない感性を重要視されるデザイナー・クリエイターの方達にとってはとても重要な事であるとアントは考えています。

また原型製作で一番重要なことは様々なデザイン・イメージをいかに忠実に具現化することが可能かどうかという事です。
そのためには高い技術力はもちろんの事、お客様のイメージを正確に理解するコミュニケーション力が大変重要だとアントは考えています。

Fiber Reinforced Plastics の略です。ガラス繊維にポリエステル樹脂等を浸透させて硬化させたプラスチック素材です。車のエアロパーツやバスタブなど意外に身近で使われている素材です。特徴としては大掛かりな設備は必要ないですし、加工も簡単でしかも製品形状の制約も殆どありません。
またFRP雌型は金型と比べると大変お安く作ることができます。同型少量生産に適した素材です。

会社設立より35年を迎えその技術は確実に次の世代へと受継がれております。
設立時より大手企業様から個人事業主様まで幅広い御依頼に対応させて頂きました。
そのプロセスで培ってきた技術をさらに磨き、お客様により一層御満足して頂ける様な製品造りをこれからも心がけていきたいと思います。

代表取締役社長 羽生尚史